第二回 対談 コスモスイニシア山中一成×甲斐徹郎
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「自分のためのエコロジー」を追求していくと、周りの人にとってのエコロジーになり、街にとってもエコロジーになる。環境は、みんなつながっているのです。


山中: こんにちは。コスモスイニシアで営業をやっております山中と申します。今回は、甲斐さんがつくられた「経堂の杜」のお話を聞きたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
甲斐: 「経堂の杜」は、「世田谷に森をつくって住もう」と呼びかけてはじまったコーポラティブハウスです。
山中: 写真で拝見すると、まず驚くのが窓一面が緑で覆われていることですね。
甲斐: 植物は室内を快適にするために、とても優秀で合理的な機能を持っています。私たちは、窓にカーテンのようにはわせたこの緑を「緑のカーテン」と呼んでいるのですが、その効果は、まさに天然の空調装置なのです。その恩恵は、実際に体感していただくと頭ではなく肌感覚でわかっていただけると思います。
山中: 先日のワークショップで私も体験させていただきましたが、まず自分で感じることが本当に大切なんだなと思いました。体験すると自分でやりたくなりますし、人にも話したくなります。まさに自分からエコロジーがはじまる感じです。
甲斐: 前回はちょっとむずかしい話をしましたが、エコロジーは実際に肌で感じたり、身近なことで考えないと、どこから手をつければいいのか戸惑ってしまうことがあります。頭でっかちになるより、できることからはじめることが大切です。
山中: ワークショップでは、「経堂の杜」にあるケヤキ並木のお話など、様々な「自分のためのエコロジー」への工夫をお聞きしましたが、まず自分が快適になることが大切なんですね。



甲斐: そうなんです。まず自分が快適になって、それを次の人と共有する。その次は、その人が次の人につなげていく。この繰り返しが、周りの人のエコロジーになり、街の、地球のエコロジーにつながっていくのです。
山中: 「自分のためのエコロジー」は、そこまで考えた上でのエコロジーなんですね。
甲斐: 考えるというより、それが事実なんです。
山中: もっともっとお話が聞きたくなりました。
甲斐: まずは、植物がもたらす清涼感を体験することからですね。
山中: ぜひとも、よろしくお願いいたします。

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