季節の食卓

 

みなさん、こんにちは。フードビジネスコーディネーターの加賀谷恭子です。

仕事がら、いろんな食材を扱って調理をしています。食材は、季節ごとにおいしいものがあって、それは普段忘れかけている昔ながらのものもあれば、新しく生まれたものまで、本当に様々。折角ですから、これから私が出会ったいろんな食材を少しずつ取り上げて、食材のことから考えて作る“季節の食卓”をテーマに、コラムを毎月更新していこうと思っています。 
中でも、私はお野菜を中心とした極々シンプルな調理のごはんを得意としております。だって、農家のみなさんが手間隙かけて作った、自然のチカラが溢れんばかりのお野菜に触れると、余計なことはしちゃいけないなって思うんですよ。お野菜とじっくりお話して、一緒に調理法を決めたりしています。

複雑な調理や、派手なディスプレイはしません。普段、おうちで出来て、いつもよりちょっぴりステキ…という食卓を提案していきます。食べ物を見たり、触ったり、おうちでのごはんが楽しい!って思っていただけたらうれしいです。気が向いた時に、ふらりと見に来てくださいね!

 

第64回Re-Fish!!魚ではじまるニッポンの食 秋だ!
秋刀魚を焼こう!

水産庁が、手軽に、気軽においしく水産物を食べる「ファストフィッシュ」を推奨し、大手スーパーも「骨なしサンマ」とか、加工処理済のレンジでチンする魚、味付け済で焼くだけの魚などの販売に力を入れはじめたそうです。
う~ん。私は、全然買う気がしないのですが、みなさん本当にレンジでチンするだけのお魚を食べたいですか?
家庭料理は、家庭料理という分野があると思っています。時代の流れで、忙しい毎日を送っている人が増え、台所がキッチンになり、調理家電が充実し、調理も「時短」がキーワードに。で、「今の時代はファストフィッシュだ!」ということになったのでしょうけれど、そういうことに力を入れるよりは、獲れたての新鮮なお魚を自分の生活スタイルに合わせて調理することを考えた方が、次の世代の家庭料理を担っていく人たちに良いものを伝えていけるのではないかと思うのです。
そんなわけで、1尾100円の旬の秋刀魚に出会ったので、氷水から出して購入。これでもか!って簡単メニューを作りました。骨を取りながら、みんなでゆっくり食事を楽しんで下さいね!

Re-Fish

<材料>

秋刀
2尾 
*透明感のあるキレイな目のものが新鮮ですよ。
アタマを取っちゃってあるものじゃなくて…
適量
オリーブオイル 大さじ2
にんにく 2片
白こしょう 適量
バジル 適量
添え物のお野菜 今回はベビーリーフ

<作り方>

  1. 尾の方から頭に向けて、包丁の背で軽くこすってぬめりを取り、水でさっと流します
  1. 全体に塩をふり、半分に切ります(フライパンに入る大きさ)

 

  1. フライパンにクッキングシートを置いて、オリーブオイルと包丁で潰したにんにくを入れて、弱火であたためます
  1. にんにくの香りがしてきたら、サンマにこしょうとバジルを振って、 両面をこんがり焼きます。(片面3分ずつくらい)

 

  1. レモンを添えて、食べる前にサンマやお野菜にかけていただきます。                     
    レモンは、1/8のくし型にカットして、両端と中央を落とすとキレイで 絞りやすくなります。

 


簡単でしょ?スーパーで「ファストフィッシュ商品」になっている、加工済、味付け済の秋刀魚を袋から出してフライパンで焼くのと、調理時間はたいして変わらないですよ。

一尾、丸ごと使いましょうよ

<ワンポイントアドバイス>

  • 内臓の苦みが苦手な方は、最初にお腹に切り込みを入れて包丁の先で取り出しておきます。
  • フライパンにクッキングシートを敷いて焼くことで、裏返した時も皮がはがれにくく、キレイに焼けます。
  • 皮パリパリが好きな方は、塩・こしょう・バジルを振った後、全体に小麦粉をまぶしてから焼くのもおいしいですよ。
  • 食べる時は、背骨を中心に4つのブロックに分けて食べると、身がきれいにはがれます。

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