いとうちひろのエッセイ「ニッポンの会社今昔物語」

バイク盗難

今回は仕事の話ではなく、私の中ではちょっとした大事件のことを書いてみようと思います。

ある日の夕方、我が家の前に置いた原付が、外出から帰ってきたら何と消えて無くなっているではありませんか!! 
 
「嘘?!盗まれたの?!」 
 
鍵は今私のカバンの中にあるし、昨日ハンドルロックも後輪ロックもかけたのに。 
バイクが無いと凄〜く不便なんですけどっ!! 
 
取り合えず家へ帰って「バイクの登録証」を探し出し、近くの交番へ被害届を出しにいきました。
 
「後で実況見分(おお、事件っぽい)しますから、交番を出る前に連絡します。」 

と警官に言われ家に帰り、怒りで頭がシュンシュン沸騰状態で警官からの連絡を待っていました。なかなか連絡がなくて、「遅いっ!」と電話に八つ当たりしたりしながら、部屋の中をウロウロウロウロ。
例えて言うならその姿は、おそらく餌の時間に餌が貰えなくてギャオギャオ言っているねこのような姿だったことでしょう。
大体、もう何年前から乗っているかさえ忘れちゃった位の古いバイクなのに、なんでわざわざ私のバイクを…?!
考えれば考える程怒りは更に増してきて、脳の血管キレるんじゃないかという頃にやっと警官から電話連絡が。 
 
頭を冷やして外に出て、実況見分に立会い、警官との質疑応答が始まりました。 
 
「つい4ヶ月位前にカギ穴壊されて、それから2ヶ月位たった頃に、ナンバープレートのネジを片方盗まれたんです。だから、スターターの部分だけカギを取替えたので、ガソリン入れる部分とイスの部分のカギが違うんです。」 
「ああ、それは前々から目を付けられてたんですね。」 
「いつ買ったかさえよく覚えてないバイクでも盗まれる事があるんですか?」 
「新しいから盗むという訳でもないんですよ。」 
「じゃぁ、どんな基準が・・・?」 
「うーん、しいて言えば、後輪にU字ロックつけてなかったからかなぁ。」 
 
ハンドルロックも、後輪ロックもいとも簡単にアッサリとブチ壊せるんだそうです。 
 
「で、盗まれたバイクって見つかるものですか?」 
「ガソリンが無くなったところで乗り捨てられる場合もあるし、ひったくりや暴走行為に使われて使い捨てされる場合もあるし、部品だけ盗んで捨てられる場合もありますね。」 
「もし、見つかったらどうなるんですか?」 
「管轄の警察の刑事課から、あなたに連絡が行きます。」 
「け、刑事課?!」 
(頭の中で「太陽にほえろ!」の音楽が鳴り響き始める) 
「この辺で乗り捨ててくれればいいんですけどねー。ガソリンはどれ位入ってましたか?」
「ほぼ満タンです。」
「うーん、満タンだったら、都内まで行けますからね。都内で捨てられると面倒ですよ。」 
「どこの警察署に行くんですか?」 
「『警視庁の刑事課』ですね。」 
「え?!さ、桜田門の刑事課?!」 
「ハハハ。都内の警察は全部警視庁ですから(笑)。そこに行く事になります。」 
「そ、捜査1課とかに行くんですか?!」 
「いや、それは殺人担当だから。ドラマの見すぎです。」 
(何だ、違うのか・・・。サスペンス好きとしては、ちょっと残念。) 

「で、あの〜、盗まれたバイクが仮にひったくりとかに使われちゃったとして、私に責任がまわってくる事とかはないんですか?」
「バイクは確かにあなたの物ですが、盗難届けを提出しておけば、あなたに責任がくるということはありません。安心して下さい。」
「ふーむ。バイクが乗れない状態で発見されたらどうなるんですか?」
「それが一番大変なんですよ。ガラクタを引き取ってくれる業者に頼んで有料で引き取ってもらうしかないですね。」
「ぬ、盗まれた上に、またお金払うんですか?!」
「お怒りは分かりますが、こればっかりは仕方ないですね。」 

等というやりとりがあり、結局仮にバイクが出てきたとしても犯罪に使われたりしていたら気持ち悪いので、交番で盗難届けを提出し、バイクの番号を抹消して、新しいバイクを買うことにしました。 
お金ないのにぃ〜〜〜!! 
ビンボー人からモノを盗むんじゃねぇっ!!!(激怒) 
ゼーゼーゼー・・・・・・。あ〜、もうむかつくーっ!!
                      というわけで後編へ続く

次号は3月1日に公開予定です。

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